2004年日記へ  ホームへ 

<診 療 日 記>


テレビ 03.12.19

いよいよ今年も終わりに近づいてきました。
先日、あるテレビ局から出演の申し込みがありました。キンキキッズの肌年齢を診断してほしいとのこと、歌番組に出演して、バラエティらしく、大げさに言ってくれとのことでした。ちょっとミーハーな気持ちが動いたのですが、よくよく考えるとあまり軽い感じでお話をするのは私の信用問題に関わります。また、23日に収録ということで、この日はちょうど家族でクリスマスの予定があり、子供命の私としては断ることにしました(今までもかなりの取材の数を断っていましたが、今回はキンキキッズなもので迷いましたが)。家に帰って妻にその話をすると、どうして出演しなかったの?とのお言葉.....。まあテレビ局ですから別の医師を見つけることはたやすいでしょうが、出演した医師はちょっと格を落としますよね。少し下世話な気持ちの言い訳にしかなりませんが、何だか微妙な感じです。患者さんが見たらすごーいと思うのでしょうか、何だよイメージダウンだなと思うのでしょうか。


迷い 03.11.26

古いお付き合いのある患者さんならご存じの通り、私の勤務するクリニックは「私のクリニック」ではありません。医療法人の経営するクリニックです。私は院長として雇用されているに過ぎません。最近、このことが少し窮屈になってきました。ある程度知名度も上がってくるとさらに責任だけ重くなってきて、発言も十分気をつけなくてはなりません。どの会社でも同じでしょうが、知らない部分で色々あります。好きなようにできると思って始めたことでしたが、なかなか難しい面もあり、私自身大学病院でも嫌な部分を沢山見てきましたから、この業界結構大変だとは分かっています。いつかは自分で.....と思ってもいますが、医療だけでなくビジネスとして考えてしまうと、今までのスタンスは崩れてしまいそうです。煩悩との戦いですかね。


信頼関係 03.11.04

患者さんにいつもきちんと説明しているつもりでも、言い忘れていたり、患者さんが覚えていなかったりで、時々トラブルが生じます。言った・言ってない、そういう意味ではない、など非常に難しさを感じます。昔、大学病院形成外科勤務の頃、痛い目にあって以来、紙に書いて説明するようにしていますが、それでも時々誤解が生じます。治療がまずくて、失敗したのなら逆に明白ですが、美容外科の場合はそうはいかない部分も沢山あって、この際に事前の説明が非常に重要です(私は悪い話しもしてしまうし、結果が良くなりそうにないものは治療は断ったりしています)。聞いていれば焦らず待っていただけますが、聞いていなければ信頼関係が崩壊し、同じ結果でも患者さんの受ける印象は180度異なります。他院で批判されてしまうと、それがたとえ間違っていても、「後から診た医師は名医」の言葉通りです。いつも気をつけないといけません。ただ、現在は電子メールを使って、分からないことは相談していただけます。これが非常に有用で、治療後に起こった問題点も解消できることが多くなりました。ネットは有り難いです。


学会 03.10.20

10月12・13日と日本美容外科学会がありました。今回の話題は、新しい治療法としてラジオ波でした。これは皮膚の中に電気を通すことで、熱を発生し、皮膚の深い部分を焼き、引き締める治療です。かなり痛みを伴うらしいのですが、たるみにも有効とのことです。まだ数ヶ月後の結果しか分かっていないので、長期的に何が問題なのか、また持続期間はどれくらいかは今後の発表待ちです。それ以外にはニキビの発表が増えていることです。私自身も発表しましたが、色々な機種が増えたために選択肢が拡がり、発表数がかなり多く、それぞれの機種の興味深い結果を知りました。しかしながら、形成外科・美容外科医はまだまだニキビに対する知識が十分ではありません。私自身を含めて、もっと勉強しなければと思います。時々学会があると、自分自身刺激され、また同業の先生方の有り難いお話も伺えて、いつも有益に感じます。


あとで 03.10.07

現在実施している治療で、すぐ効果が出なくて通院が中断していた患者さん達が、最近になって再診されることが多くなってきました。しわ治療のレーザーなどは、実施して効かないと言っていた方も時間が経つと、やっぱり効いていたと言って再治療を希望されたり、ニキビのレーザーでも、3ヶ月ほどして効果が見えてきて、ニキビが出なくなったと言われたりします。なかなか魔法のようにはいきませんし、人によって効果の発現に時間がかかります。しかし、また来てくださるというのは、有り難いことです。私自身、もっと事前に効果に関する話をきっちりしていく必要があると感じています。何でもそうですが、振り返ってみると案外.....ということもあるものです。


有効率 03.09.22

どんな治療でも100%効果があるということはありません。脱毛の場合でさえも適応があり、効かない部位・状態もあります。ニキビなど生活習慣・内面的な因子・ホルモンバランスに影響を受けるものはなおさらです。しかし、昨今のネットの爆発的普及とマスコミなどの美容領域への関心の高まりなどから、レーザーを代表とした治療の劇的効果だけが一人歩きしている現状は嘆かわしい限りです。いつも診察の際にはリスクや(ある場合には)効果がない可能性を説明するのですが、これを実施しても御本人が効果を実感できるレベルと当方とのズレがあることも事実です。特にしわなどは写真での評価が難しく、何もしなくても朝の顔と夕方の顔だけでしわの状態は異なる訳ですから、宣伝などの写真でもこの点をちょっと細工すれば効果があるように見えてしまいます。正直に話すほど効き目がないように聞こえてしまいます。あとは信用していただけるかどうかと、魔法のような幻想を抱かないように十分お話をすることでしょうか。


ケロイド 03.08.27

最近、ケロイドで受診される患者さんが急に増えました。理由は不明ですが、私自身ケロイド治療はライフワークの一つですので、難治性ではありますが色々と特殊な方法を併用して治療しています。
そもそも私の恩師がケロイドの研究をしていたために、否応なしにケロイドの研究を始めました(医学博士もケロイドの研究にて取得しています)。ケロイドと創傷治癒(傷の治り方)には深い関係があって、これらを総合的に研究し、細胞を培養することなどで実験的に有効な手段などを探ってきました。しかし当然ながら私の力量では結果として解明することは出来ませんでした(出来ていればどこかの大学で偉くなっていたかもしれませんね)。結果の出なかった実験が殆どでした。美容の仕事を始めるにあたっては今までの研究は活用されないだろうと思っていたのですが、現在は人工的に創傷治癒を起こし、しわの元であるコラーゲンを増やすレーザー治療などが全盛の時代です。思いもかけず非常に役立っているという状態です。どこで何が役に立つかは分からないものです。すごくラッキーだと思います。基礎的な知識があるおかげで論理的に考えることができますから応用手段も思いつきます。無駄になったと思うことでもいつか役に立つなどとは言いますが、まさにそういう状況です。

しかしながら、どんなに一生懸命治療してもケロイドを消すことは難しいのです。改善はしますが、全く正常の皮膚になることはありません。患者さんもある程度納得して頂いていますが、なかなか綺麗にするのは困難です。現代医療をしてもケロイドの特効薬的治療法はありません。ただ、最近レーザーとある種の注射がケロイドに非常に有効であることが分かってきました。これを行うようになってから結果も良いので、もっと検討を進め、より良い結果が出せれば良いなと考えています。


夏休み終了 03.08.07

先週夏休みを取りました。毎年普通の方より早めに休みを取って、お盆のあたりは皆さんの要望にお応えして一生懸命働いています。さて、夏休みは毎年ビーチに行って来ますが、日焼けの悪影響ばかりいつも皆さんにお話ししているにもかかわらず、自分が日焼けしてしまいます。もちろん日焼け止めは塗りますし、プールにもTシャツを着て入るのですが、子供と遊ぶうちに焼けてしまいます。もともとすごく日焼けする肌質と色々と実験的に自分にレーザーを当てるので敏感になった肌を保護する必要があるのですが、申し訳ありませんという感じです。元はと言えば学生時代貧乏旅行でインドに行って、真っ黒に日焼けするまでは日に当たっても黒くなりにくい肌でした。なぜ日焼けしやすくなったかというと、このインド旅行時に肌の細胞に不可逆のダメージを作ってしまったからです。メラニンがすぐに発生して皮膚を保護しないと細胞が傷む状況にしてしまったです。ですから若いうちから日焼けは気をつけるべきです。10代後半から20代の日焼けは結局はシミを大量に発生しやすい肌質を作ることにつながります。健康的に日焼けするのは医学的には良くないということなのです。自己反省もかねて少しお勉強を。


ありがとうございます 03.07.08

患者さんを治療して、殆どの場合「ありがとうございます」と仰られます。しかしこれは本当に正しい表現でしょうか。医は仁術という考えもあるでしょうが、私自身、治療をしてその代償として患者さんからお金を頂いていますので、お礼を言うのはこちらの方かもしれないと思います。内心、そんなお礼を言われるなんて、本当はお金を頂くこちらがお礼を言うべきですと思っています。どんな店でも店側が「ありがとうございます」と言うはずです。公立病院の医者で、救急救命で命を救ったというのなら別でしょうが、私は美容外科医です。最近ちょっと感覚が違ってきているのかもしれませんが、もう一度立ち返って考えてみても良いのかなと思ったりします。でも私が毎度有り難うございますと言ったらもちろん変ですよね。商売っぽくて嫌だろうと思います。ちょっと不思議な感覚になってきたこの頃です。


講演 03.06.26

先日、レーザー会社のユーザー医師向けの勉強会があり、講演をさせて頂きました。こういう場を与えられていつも思うのは、知らない先生方と親睦を深め、情報交換できるということです。学会ではなかなか本音を話せない部分もあり、内輪の会ならではのメリットは多々あります。個人的にお話しするとみんな良い先生ばかりですし、知り合いが増えてうれしい限りです。特に美容外科は大学形成外科出身のグループと十仁系と言われる開業グループに分かれているので、学会ではお会いできず、毎年この勉強会で再会してお話しをする先生もいます。一般病院での医師達よりも美容領域の医師の方が皆さん人当たりが良く面白い先生・柔和な先生ばかりで、世間一般の美容外科・美容皮膚科医に対する偏見には納得できないなあと思います。
結構このホームページを見てくださっている先生方もいるようで、あまりいい加減なことを書いていると怒られそうです。間違いがあったら指摘してください。


治療の継続性 03.06.13

現在スキンケアに対して色々な治療法が出てきています。特にレーザーなどは毎年新しいものが登場します。効果がある物かそうでないのか、見極めは難しいのですが、ある程度台数が売れた機器というのはそれなりに評価されている物であり、効かないということはあまりありません(もちろん確率論ですが)。レーザーなどは医師個人が開発するのではなく、メーカーが開発しますから、医師の技術が未熟な場合は別として、それなりの結果が出るはずです。ではなぜ効かないなどという話が生じるのでしょうか。先日、ある友人医師と話をしたのですが、これは実際の結果と御本人の期待する結果に違いが生じた場合が最も多いということで一致しました。もちろん効果に個人差があるので、思ったように効かなくてということも多いのですが、このあたりは非常に難しいところです。また適応を誤った場合も効果がありません。それよりもっと重要なのは、一度治療を受けたら夢のような効果が生じると勘違いされた場合です。いくら説明しても理解していただけず、一度の治療で効果がなかったということがあります。手術ではないので、何度か治療して効果を出していくのが基本ですし、継続して通院しないと.....。もちろん何度か治療して御本人の思ったような結果が出ない場合は、再度相談して治療方針を変えていくことも可能です。手段はいくつかあるのです。治療の継続性は非常に重要です。
また、御本人が色々な情報から知識をつけていると、ある治療法が良いと思いこんでいて、間違っているというふうにきちんと説明するのも大変な作業です。

皆さん、どこのクリニックに通院していても、じっくり腰を据えて治療をお受けになって下さい。


落ち着き 03.06.02

やっと診察も落ち着いてきました。毎年この季節は私自身も休診にする行事がなく、順調に診療をしていけるために予約状況も安定してきます。これが夏休みで休診したり、学会で数日休むと、あっという間に予約が混みあってしまい、皆様にご迷惑をおかけする状態となります。いつも現在の状態だといいのですが.....。でも最近は美容外科・皮膚科も乱立気味ですし、患者さんの数は一定でしょうから、一軒あたりの患者さんは少なくなっていくのでしょう。数年したら、私のクリニックも患者さんの数が落ち着いていき、今以上にきちんと診察ができるようになるかなと思っています。でもビジネスを考えると、忙しい方が良いのでしょうが、如何せん最近は年齢とともに体力の衰えが気になります。患者さんからも「先生倒れないでね」と言われたりしてますし。
理想の医療と現実、このギャップをいかに埋め合わせていくか、これは普通の医療のみならず美容外科も同じです。


反響 03.05.19

最近日記をさぼっておりました。学会の発表抄録締め切りやレーザーのミーティングでの講演資料集めなど、ちょっと用事が多く、なかなか時間が取れませんでした(言い訳ですね)。
さて、この日記は自分自身のぼやきのため、と気ままに考えておりましたが、前回書いた内容につき沢山のメールを頂きました。有り難うございます。通院している患者さん達から励まして頂いたり、同業の知り合いから、何馬鹿なこと言ってるんだとお叱りを頂きました。結構沢山の人が読んでくれているのなら、もっと沢山色んなことを書かないといけないかななどと考えていたにもかかわらず、3週間以上忙しいことを理由にして何も書かなかったことを反省しております。もう少し一生懸命書きますね。


こころ 03.04.28

診察をして、治療した患者さんが、後からメールで、「実は今日治療した事が本当はメインではなくて、もっと別のことを相談したかったんです」という内容を送信してくることがしばしばあります。大抵はほくろやシミの治療をした人なのですが、実は陥没乳頭の相談だったり、隆鼻の相談だったりします。やはり言いにくいので、まずはありきたりの治療をした後、慣れて話しやすくなったら話をするつもりだったという訳です。まだまだ私も旧来の医者という雰囲気を出してしまい、話しにくいのかなと考え込んでしまいます。私はすぐに見知らぬ人から道を聞かれますし、相談しやすい顔と思うのですが.....。ひげ、剃った方が良いですかね?怖いですか?
もっと患者さんの心が分かったらいいなと思う今日この頃でした。


学会 03.04.11

今年も形成外科学会に参加しました。多くのドクターに「ホームページ読んでますよ」と言われ、ちょっと怖じ気づいています。変なことは書けないですね。
さて、学会での新しい話題は多くはありませんでした。やはり形成外科学会より美容外科学会の方が最新機器の話は多い印象です。もちろん、あそこの大学の次期教授は誰だなどそういう話題は、形成外科学会の方が豊富ですけどね。その中でもフラッシュランプの発表がいくつか目を引きました(フラッシュランプとはフォトフェイシャルが代表的な機種です)。別のメーカーが新しい機種を出し、結構売れているそうで、結果を見てもまあまあ良さそうです。フォトフェイシャルよりかなり安い機械なので、患者さんの出す費用も抑えられますし、そういった意味では良いと思います。しかし効果は同じくらいでしょう。
私も1年ほど前に試用させていただき、その当時は日本に入ったばかりで使い方が分かっていなくて、良い印象はなかったのですが、結構使えそうです。次の型が出たら買おうかな〜とマニアックな気持ちが騒ぎます。


傷跡 03.03.25

傷跡がどれくらい残りますか?という質問は非常に答えが難しいのです。ほくろの治療や手術など、皮膚を損傷させるものは必ず傷跡が生じます(シミ治療・ピーリングなど表皮・角質のみの損傷ではそのような心配はありません。念のため)。この傷跡というのは、全く同じ状態でも人により評価が大きく異なります。誰から見てもほとんど分からないような傷跡を非常に気にしている人もいますし、結構目立つ傷跡だと思っても、本人は綺麗になったと喜んでいらっしゃることもあります。主観というものが大きいのです。他院で手術し、ひどい状態になった、人前に出られないほど傷跡が目立つという人でも、実際に診察をしてみると、一体どの傷跡を気にしているのか、プロの私自身でさえも分からないこともあります。それでも、そのクリニックの悪口を延々お話をされるのを聞くと、やはり事前に説明する時のたとえが非常に難しいなと痛感しています。一応はやけどの跡、水疱瘡の跡、ニキビ跡など分かりやすいたとえを用いるようにするのですが、水疱瘡の跡と言うと、そんな程度なら全然問題ないと言う人もいますし、そんなひどい跡になるのなら治療しませんと言う人もいます。だから通常は目立たないレベルですよなどと、必ず「通常」、「一般的には」という言葉を加えるようにします。
さらには時間が経てば結構目立つ傷跡も落ち着いてきます。他院で1ヶ月前に手術した傷跡が目立つと来院する人もいます。これも数ヶ月待てば落ち着いてくるものですよと説明をしますが、結局は事前にお話をしていないと、後で付け加えても時既に遅しです。事前の説明がどれだけ重要かということです。もちろん事前に説明をしても、都合の良いように解釈されて傷跡が目立つという人がいるのも事実です。


スムースビーム 03.03.05

最近始めた治療法で最も驚いたのはスムースビームです。これは非常に痛いレーザーですが、その分効果も強く、白ニキビ(コメド)には非常によい結果が出ます。もちろん全員に効いているということはありませんが、かなりの確率で改善します。特に脂性肌で毛穴が詰まっている場合はまず効きます。乾燥肌の場合は、皮脂腺が破壊されるという治療ゆえに乾燥がひどくなるのが欠点です。でもこの治療をする際にはいつも申し訳なく思います。治療中あまりの痛さに涙を流される方が多く、一生懸命我慢をしてくださっているのが分かります。それでいて治療終了後に有り難うございますと言われるのですから、何か切なくて、申し訳なくて.....。しかしほとんどの人は何度も治療を希望され、もう効かない状態と言っても、もう一度したいと仰います。不思議な魅力のあるレーザーです。  でも、痛くてホントにすいません。


即手術 03.02.27

春休みが近づくと、手術予約が混みあいます。特に二重まぶたはピークです。一日何人治療するのだろうと思う日もありますが、一番困るのは春休みぎりぎりに来院して、その日に手術したいと言う人です。貴方の一生です。早まらずじっくりと考えたらどうですか。とお話をしますが、本人は美容外科とは当日手術してしまう、そういうものだと思っていることもあります。当日に考える余地のないまま勧められるとおり色々手術して後悔することも多いのです。ほくろやシミのようにただ取り去るだけゆえイメージがつかめるものと違い、顔形を変えるのですからじっくり考えるべきでしょう。でも結局私自身も美容外科として広告を出しているから、そのような人も来てしまう訳でして、インターネットから見て来る人にはそのような人はいません。深く反省しております。


化粧品 03.02.18

よく患者さんに化粧品も処方して下さいと言われます。しかし、私は化粧品を作ってはいません。その理由は化粧品の好みは実に様々なこと(特に使用感というものはどんなに良い商品を提供しても納得いかない人が必ず大勢いるものです)もありますが、肌質は様々なので全ての人に合う化粧品はあり得ないことが第一の理由です。ドクターズコスメが優れているなんて事はあり得ません。年間何億も化粧品開発に投資をし、皮膚科医も雇っている大企業に対し、個人の医師の発案一つでできた化粧品がかなうわけはありません。医師の名前が付けば効きそうということでブームとなっていますが、私自身は色々な肌質の人(多分10通り以上)に合うような化粧品を発案できない限りは化粧品は販売しないでしょう(もちろん一生懸命考えてはいます。良いアイデアはないでしょうか)。今の私にできることは化粧品には配合できない薬としての成分を処方でお出しして、現在の基礎化粧品に加えていただく方法のみです。


確率 03.01.30

私は様々な治療を実施していますが、どんな方法でも完璧・100%治るというものがありません。シミでもある一定の確率で薄くならない人がいますし、まず取れるというほくろでも若干跡が気になってしまう残り方をすることがあります。もちろんニキビなどは当人の生活習慣やホルモンバランスの乱れなどによりどんなに頑張っても良くならないことがあります。逆によくあるのが、結婚前にひどくなって来院し、結婚後は何も治療しなくても治ってしまったということです。医療で絶対という言葉はありません。どんな名医でも手術を失敗することがあります(こんな事を書いているからといって最近失敗したわけではありませんよ)。でもこれをなかなか理解していただけない人もいます。例えばシミは体の正常な反応ですからこれを無理にとってしまうレーザーというのは再発を懸念しなければいけないのに、治療したら魔法のように消えて二度と再発しないと考えている人も多いのです。医者というのは魔法使いか聖人君子のように考えている人もいて、うまくいかない時は非常につらいことを言われることもあります。もちろん努力して確率をどんどん上げていく必要がありますし、そのために治療機器も気がつけばすごく増えました。スキンケアだけで9種類(もうすぐまた増えますが)高額な治療機械があります。治療法となると一体いくつあるでしょうか。上を目指すのは経済的(経費的)にもつらいものです。


相変わらず 03.01.21

今年も相変わらず予約が満杯で、忙しい日々です。初診予約がなかなか取れず、皆様に迷惑をおかけしている状況です。メールにて早く予約を取りたいのにというお叱りのお言葉も頂いておりますが、如何せん私一人で診療しておりますので、こればかりは難しいところです。もちろん短時間で沢山診察すればよいのでしょうが、きちんとお話をして納得していただくのが基本ですから限界があります。以前よりは沢山予約を取るようにしましたし、努力はしているのですが、あまり予約を沢山取ると一人あたりの時間が少なくなります。バランスを取ることに苦慮しています。昔から来ていただいている患者さんにとっては最近診療時間も短く、ご不満もあることと思います。この場を借りてお詫び申し上げます。


今年もよろしく御願いします 03.01.07

昨年は皆様より数多くのメールを頂きました。クリニックのサイトからもこの個人のサイトからも沢山のメールを返信いたしましたが、感じることは皆様が本当に安心して通院できる医師を求めているということです。私自身そのようになることに努力をしてきたつもりですが、経営の兼ね合いなどから赤ひげ先生のようにはなれませんでした。できるだけ本音で正直にお話をしたつもりでしたが、批判も多く頂きました。ただ、美容外科は魔法の治療ではありません。効果に期待されるのも大切ですが、リスクや現実に可能な結果を十分にご理解下さい。私の説明が不十分ゆえ過度の期待をさせてしまったり、話し忘れもあるかもしれません。まだまだ若輩者です。皆様のご指導をよろしく御願いいたします。

さて、今年の元旦からソウルに行って来ました。家族旅行です。国内旅行より安いのですから食い道楽の私としては非常に満足した旅でした。美容外科医になって初めて韓国に行っったことになります。今までと違い思ったことは、韓国の女性は肌が綺麗ということです。原因は何でしょうか。おそらく気候にもよるのでしょう。また食生活上カプサイシンなどを多く摂取すること、野菜を多く摂取することも関係しているのかもしれません。化粧品などのスキンケアも違うようです。日本は最近化粧品のせいでシミが多くなってしまったり、乾燥した室内環境から敏感肌が多くなってしまっている気がします。食生活など様々な欧米化が綺麗な日本人の肌を駄目にしてしまったのでしょうか。本来韓国人とは民族的には非常に近いはずですから、今後ちょっと研究してみようかなと真面目に思った旅行でした。


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